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施餓鬼供養
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施餓鬼供養
 西光寺では、年に1回施餓鬼の法会を行っております。

「お施餓鬼」はお腹をすかせてのどの渇いた餓鬼に施す法会です。『餓鬼草紙』などには、ガリガリにやせて、お腹ばかり膨れ、口から炎を吐いて醜く、恐ろしい姿が描かれています。地獄道や餓鬼道に落ちた人を救うために、寺院では施餓鬼棚を設けます。また一般の家庭では、お盆には床間に精霊(しょうらい)様としてご先祖をお祀りし、ナスやキュウリなどを供え、先祖様をお迎えすると同時に、無縁仏や餓鬼にも供養します。
 お施餓鬼では三界万霊の位牌を中心に五色の旗が立てられます。それは宝勝如来、妙色身如来、甘露王如来、廣博身如来、離怖畏如来という五如来の旗です。
 この名を唱えれば、餓鬼の罪を滅ぼして、福徳が生じ、餓鬼が救われる、と同時に施した自分自身も救われます。
 皆様、どうぞお誘い合わせお参りくださいませ

平成22年8月13日の様子です

 
 お盆のはじまり「盂蘭盆経」

 お釈迦様が、祇園精舎で多くの人々を集めて御説法をしていた頃。後に十代弟子になった目連と呼ばれる大変、神通力に優れた弟子がおりました。 その目連の神通力の力は、天界の帝釈天の御殿を足の指でグラグラとゆさぶることが出来るほど強いといわれていました。

 ある日、目連は、お乳を飲ませている鹿の親子に出会いました。それを見た目連は「わたしのお母さんは、もう、ずいぶん前にこの世を去られたが、今頃どうされているのかな?」と自分の母親のことが気になりました。そして、神通力を使って母を捜して見ることにしました。「わたしを産んでくれたやさしかった母のことだから、さぞかし良い生まれに生まれ変わっているに違いない。」と先ず天界に探しに行きました。

 仏教では、六道輪廻という思想があり、死んだら「天界・人間界・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道」の六つの世界のいずれかに生まれ変わるといいます。 目連は天界に行き自分の母をすみからすみまで、くまなく捜しましたが、見つかりませんでした。そこで修羅道の世界に行き、すみからすみまで、捜しましたが、見つかりません。次に目連は、おそるおそる餓鬼道の世界へ探しに行きました。

 餓鬼の種類には二種類あると言われており、1つは、何も食べられない餓鬼で、食べようと食べ物を口の中に入ると突然、火となり燃えてしまい、何も食べられない無財餓鬼。2つには、大小便の汚物しか食べられない少財餓鬼がおり、それぞれの罪の大きさに応じてさまざまな苦しみを受けるようになっています。

 餓鬼道を順番に探して行きますと「食い物はないか」とさがしている自分の母に出会いました。出会ったものの母は、目連がわかりませんでした。ただ、食べ物だけをさがしているのです。こんな母の姿を目の前にした目連は大変いたたまれなくなり、なんとしても、母を救いたいと思いましたがどうすれば良いか見当もつかないもでお釈迦様に相談することにしました。

 目連はお釈迦様に自分が見てきた餓鬼道におちている母のことをそして自分の胸がはりさけそうな気持ちを話しました。すると お釈迦様は、「おまえの母は罪深いのだよ、おまえの母もおまえかわいさのあまり罪を犯してしまった。たとえば、ほかの子供たちがいるのに食物の分配のときに我が子に1番おおきくておいしそうなものを与えてしまったり、我が子だけえこひいきしたり・・母と言うものは、我が子の喜びのためには盲目になってしまうものだ、そのため、その陰でなく子供が見えなくなるのだよ。」

 「目連よ、おまえの神通力をもってしても母を救うことは出来ない、おまえの声を聞いた梵天や帝釈天、四天王、鬼神さえも餓鬼道に生まれ変わった母親を救うことはできない。しかし、十方の衆僧のすぐれた力にすがれば汝の母も救われよう。」

 「安居(あんご)が終わる七月十五日に僧たちを百味の飲食(おんじき)・燭台(しょくだい)・五果(ごか)・香油(こうゆ)・臥具(がぐ)で供養しなさい、清らかな戒律を保っている多くの僧がこころを一つにしてその布施を受ける功徳は、海より広くあらゆる神々より強く大きな力となるのです。これにより、自分の父母ばかりでなく前世の両親もまた家族や関係のあるすべての人々が苦しみより救われるのです。」

 こうして、目連はお釈迦様のいったとおり供養を行い 、目連の母親はその功徳により 天界にのぼって行きました。これが「盂蘭盆経」と言うお経に書かれている内容です。

 西光寺では、八月十三日に施餓鬼会としてご先祖様のお供養をしております。
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